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  • 遅ればせながら「金スマ」のことを。

  • バラエティ番組はほとんど見ないけど(マツコの出てるのはたまに見る),「金スマ」に近藤医師が出るというので初めて見た。
    これまでBSなどの出演はあったようだけど,ゴールデンタイムのテレビに出るのは初めてのような気がする。
    この番組の視聴者ターゲットは中年女性だろうか?

    これまでにも何回か書いてきたけど,わたしならがんの放置療法は絶対にしない。
    っていうか,何もしないなら「療法」じゃないよね。
    「思想」ならまだわかるんだけど。

    番組の前半は個人で救急病院を設立した医師のお話で,以前,病院に勤務していたことがあるので,救急を受け入れる病院の大変さも質に差があることも知っている。
    わたしが勤務していた病院では,この番組で取りあげられた医師のような人には会えなかった。
    これはまた別な話なので,別な機会に譲るとして,高い意識をもって日夜ハードな診療を続けている医療従事者の方々が健康を損なうことがないように願うばかり。

    わたしが,なぜ近藤医師の「放置療法」についてこんなに反応するかというと,抗がん剤を始める前に知人から言われたひとことがあったからかもしれない。
    来週から治療が始まるわたしに「抗がん剤はしない方がいいみたいですよー。」と言った人がいた。
    「製薬会社に勤めてる友だちが言ってましたよ。」みたいな,なんとなく誰かが言ってましたっていうニュアンスだったんだろうけど,そのひとことはカチンときたし驚いた。
    いや,わたしもがんに罹っていなかったら,彼女と同じようなことを言っていたに違いない。
    なんとなく見つけたネットの情報とか,なんとなく聞いた人の話とかで。

    そのときは,いろいろ調べていたので,「抗がん剤は効かない」と言っている近藤医師の存在も知っていたし,「食事療法で治す」みたいなことを言っている医師のことも知っていた。
    だから,わたしのなかではエビデンスもない(150人くらいの都合のいいエビデンス?)ひとりの医師が主張することなんて到底受け入れる気はなかった。
    それよりも,しっかり向き合ってくれて,「しんどいこともあるけど,半年後にはもとの自分に戻れるからがんばっていこう」と言ってくれる主治医の方が百倍信用できた。
    そのときに近藤医師のところにセカンドオピニオンに行っていたとしても(行かないけど),無治療を選ぶことは絶対なかったと思う。

    もちろん,無治療や代替療法のみを選ぶのは個人の意志なので,十分考えて,ベネフィットもリスクも理解したうえで,それを選んだ人のことを非難するつもりはまったくない。
    でも,近藤医師の本を読んだだけ,「金スマ」を見ただけの人が,熟考せずに無治療を選んだとしたら悲しい。
    また,抗がん剤を不安に思っている人が,友人から「このあいだ金スマで言ってたけど抗がん剤なんかしたら死んじゃうよ」なんて言われたら心が揺らがないだろうか?

    近藤医師は「私がみた150人は放置していますが元気です。」っていうけどさ,どんどんひどくなって近藤医師のところから逃げ出した人はどうなった?
    近藤医師のところにいる人はそれこそ「もどき」だったんだろう。
    でも,「もどき」じゃなかったら,がんはどんどん進行してしまう。
    そういう人は抗がん剤をしても手術をしても延命効果はないから,放置しておけばいいという。
    ほんとにそう? わたしはそうは思わない。
    そして,そんなことを言うのは,今現在,少しでもよい結果を出してよりよく生きて行こうとがんばっている医師やサバイバーに本当に失礼だ。

    放映時はタイムリーにツイッターに投稿しながら,ほかの人がどう思っているか「金スマ」でサーチをかけて確認していた。
    そしたら,意外と「このおっさんやばい。おかしい」とか「がんで両親を亡くした私からみたら,こんな考えかたは失礼だ!」とか医療的に間違いを正すツイートがほとんどで,ちょっと安心した。
    なかには「自分ががんになったら,この先生のところに行こうと思う」っていう人や肯定的なツイートもあったけど,圧倒的にそれは少なかった。

    腫瘍内科の勝俣先生もタイムリーにツイートしていたし,医療関係の人も注目していたみたいだ。
    本や新聞より,ゴールデンタイムのテレビの影響は大きいと思う。
    どうかどうか,よく考えずに無治療を選んだり,片方だけの意見や考え方を鵜呑みにしてしまう人が現れませんように。

    無治療は抗がん剤の副作用も手術の痛みもないかもしれないけど,「楽に最後を迎えられる」ということとは違うのは事実だと思う。
    近藤医師の主張は,「無治療なら苦しまない」と捉え間違いしてしまうところが怖い。

    ほかの人もいろいろ書かれているので,内容のことにはふれないけど,ひとつだけ言いたことがある。
    「手術を勧めるときはどういうときですか?」という問いに
    「乳がんは近くに臓器がないから,そこにとどまっているときは安全だけど,大きくなって外に飛び出した場合はQOLを考えて手術でとってしまった方がいい。」って言ってた。
    いやいや,なに言ってるの,この人は。
    リンパに転移するでしょ。
    いかにも乳がんは転移しないような言い方に怒りを覚えた。
    まあ,転移をしない「がんもどき」のことを言ってるんでしょうけど,そんなの見てる人にはわかんないし,そもそも「がんもどき」理論だってエビデンスないじゃん。
    もちろん,近藤医師は確信犯でわかって言ってるわけで始末が悪い。


    今回,この番組についていろんな意見を拝見したけど,「ぷかぷかラッコブログ」に書かれている「どうぞ、慎重に」というエントリーに共感した。
    http://coral928.blog.fc2.com/blog-entry-314.html
    (ラッコさん,勝手にリンクを貼ってしまいましたが,後ほどご挨拶にうかがいます。ご容赦のほどを)


    ゴールデンタイムに偏った内容の番組を放送したテレビ局の罪は重い。
    テレビって恐ろしい。


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    コメント

    初めまして
    ランキングからお邪魔しました
    わたしも、近藤氏の出演を知り
    滅多に見ない番組でしたが
    観ました
    8月で半年におよぶ抗がん剤治療を
    終えたばかり。自分の選択に後悔は
    なく、だからといって他の人に勧める
    わけでもないですが
    やはりメディアの影響は大きいですから
    治療の選択に悩んでいる方々がデータも
    エビデンスも不明な療法?に飛び付く
    ことが心配ですね

    2014/10/13(月) 09:10:13 | URL | さら #5BgUe/6I [編集]
    さらさん、はじめまして。
    コメントありがとうございます。
    抗がん剤治療、おつかれさまでした。
    副作用は人それぞれだから何とも言えないけど、以前のようにひどくないということも番組のなかで伝えて欲しかったと思うのです。
    自分がそうだったように、がんの治療といえば「つらい、苦しい」みたいなイメージしかないと思うので、そんな治療をしたくない、って思う人の気持ちはわかります。
    そんな人の気持ちにつけこんで、気持ちを惑わすのはどうかと思うんですよねー。
    2014/10/13(月) 13:52:21 | URL | 月光 #17ClnxRY [編集]

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