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  • ほんとだ,胸が赤く光る!(ぼんぼりセラピー)
  • やっぺさんのブログに「シリコンを入れた胸は光る」っていうのがあったので,ほんまか? と思ってわたしもやってみた。
    真っ暗な部屋で,読書用のLEDライトをシリコンの入った胸の下から当ててみる。

    わー,ほんとに胸にぼんぼりが入っているみたいに,ぼおっと赤く光るじゃない。
    そして何本かの血管が浮かんで見える。
    なんかちょっと幻想的。

    わたしの胸はわりとボリュームがあるので,健側は重力によって下にひっぱられている。
    ゆえに,このひっぱられ加減を患側と同じにするのは土台無理な話。
    なので,左右同じではなく,あきらかにつくった胸に見える。
    乳輪乳頭もないしね。
    でも,下着をつけたら完璧に左右同じ。
    そのあたりは,エキスパンダーを挿入してくれた執刀医と形成の将軍先生の腕が素晴らしいということでしょう。

    それなりにボリュームのあるシリコンを入れているので,違和感はあるし,ときどきやっぱり痛いし,胸の上側は凹んでいるし,上に書いたように脱いだらあきらかに左右違う。
    でも,わたしはこの胸で十分満足している。
    手術前に健側を縮小してリフトアップしたらきれいになるよ,と言われて,それもいいなーと思ったけど,なにもない方にメスを入れるのはいやだったし,費用の負担も大きい。
    そりゃ,左右同じように再現できればいいし,健側とともにやればできたんだろうけど,わたしはこれでいいと思っている。

    なぜそんなふうに受け入ることができたんだろう,って考えてみたけど,やっぱり同じ経験をした人とたくさん話したからのような気がする。
    みんなそれぞれ,病理結果も進行具合も違うけど,同じように悩んで,悩みながらも受け入れている。
    いっしょに友だちと成長して受け入れてきたのかもしれない。

    「完璧な胸を手に入れる!」っていうのが目標でもいいと思うし,わたしみたいに乳輪乳頭なくてもいいやーっていう人や,再建しなくてもいいやーと思う人や,いろんな人がいていいと思うんだよね。
    いちばん大事なのは「病気を治すこと」なので,それぞれがそれぞれの最善で納得がいく方法で治療をすすめていくのがいいと思う。
    みんながみんな、きれいな完璧な胸じゃなくてもいいじゃんね。

    そんなことを暗闇でやさしく赤くぼんやり光る胸を見ながら思った。
    きれいだし,なんとなく気持ちが落ち着く気がするので,またやってみよう。
    ぼんぼりセラピーって呼ぼう。


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  • 乳房再建にいたるまで<3>ー健側拳上する? 乳頭乳輪どうする?
  • 再建手術を決めて再建のドクターの診察を受け、再建クリニックに行く。
    そこで、下垂している健側のサイズを小さくして、持ち上げて両方きれいな胸にすることをすすめられた。
    そのときは、まだアナトミカル型シリコンは保険適用になっていなかったので、両方手術すると同時手術10%引きで120万円くらいの手術費用になる(もうちょっと高かったかも)。
    ひゃくにじゅうまんえん! っていうのも躊躇した理由のひとつ。

    もうひとつ、躊躇した理由は確定診断後のMRIで左側もあやしい所見があるといわれていたから。
    念入りにしてもらったエコーでは、今のところ悪い所見はみつからないとのことで経過観察。
    小葉がんは対側にもできやすいというのをよく聞いていたので、そんなリスクがあるのに、わざわざ健側にメスを入れる必要があるだろうか?
    (初診の女医先生は、小葉がんだから対側に多い印象はないと言ってた。乳腺が同じ状態になっているから誰にでも対側にできる可能性はある、というようなことを聞いた。)

    そりゃー、両方揃ってきれいな胸の方がいいけどさー。
    あと、やっぱり痛いのはやだなー。
    なので、ちょっと未練はあるものの健側はそのままで。

    そうこうしているうちに手術の日がやってきてエキスパンダーを挿入。
    エキスパンダーの容量は650ml。ペットボトル1本分以上…。
    少量づつ水を入れていき、最終的にはパンパンになるまで皮膚をのばしてふくらます。
    最終的に760mlも水を入れたよ!
    エキスパンダーの容量以上に水って入るんだね。
    さすがに後半は重いし、エキスパンダーのフチのあたりが痛かった。

    手術の日にちが決まったときは、まだアナトミカル型インプラントは保険適用になっていなかった。
    そしたらこちらもラッキーにも今年の1月から保険適用になった。
    これはありがたい。
    でも、もし健側を拳上するとしたらインプラント挿入と同時に行うため、混合診療となり、どちらも自費扱いになる。

    今、再建を終えて、できあがった胸を見て、たしかに健側もいじれば完璧だよなーと思う気持ちは正直ある。
    でも、これが自分なんだからこれでいい、っていう気持ちも半分。意外と複雑な女心。


    そして、わたしは乳頭乳輪も切除しているので、それをどうするか?
    健側の乳首を切り取ってきて移植する方法と皮膚を盛り上げて作る方法があるけど、どっちも痛そうじゃーん。
    乳輪はタトゥーね。
    移植すると乳頭の感覚もあるそう。
    皮膚からつくると感覚はなく、やはり皮膚なので、自然と戻ろうとする力が働いて平になろうとするらしい。
    からだって不思議。

    だからまだ乳頭乳輪は考え中。
    患側は感覚が麻痺してるから痛くないかもしれないけど、健側の乳首切るとか痛いよねえ…。
    でも、移植した乳頭に感覚が出てくるのってどんなものか知りたい気もする。
    このまえ皮膚からつくった乳頭を見せてもらったけど、すっごいきれいにできてた。

    ちょっとこれは悩むなあ。
    するかしないか、しないかするか、ねないこだれだ。

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  • 乳房再建にいたるまで<2>
  • ある人がドクターに「再建しない人はなぜしないんでしょう?」と聞いたら、「それはお金の問題でしょう」と答えたという。
    うーん、半分当たっていて半分当たっていないと思う。
    •痛いのがイヤだから再建しない。
    •再発のリスクを考えて何年か後に再建する。
    •再建に興味がない。しなくても自分は自分だからいい。
    っていうのもあるんじゃないかな、お金の問題じゃなくて。

    再建しなかった人の話も聞いたけど、「最初はショックだけど慣れちゃった。胸のあいた服も着てるよ」って言ってた。
    もちろん、その感じ方は人によって違うので自分がそう思うとは限らない。
    その話を聞いて、そんなもんかもしれないなーと思っていたので、再建しなくてもいいかって思ってたのは確か。

    ある男性医療者が「たとえば恋愛して、あなたの胸がなかったら好きになれないてんて言う男はたいした男じゃないよ」って言った。
    それは机上の空論、理想論なんだよなあ。
    だって、そういう体験したことないでしょ?
    まあ、わたしだってそうは思うけど、でも男性の気持ちはわかんないから、そこはあんまり考えてもしょうがない。
    男性だってひとりひとり考え方が違うし、そうなってみないとわからないよ、きっと。

    そうこうしているうちに化学療法が終わりに近づいて、6月の終わり頃に手術の日が8月1日に決定した。
    その頃、再建手術が保険適用になるんじゃないかっていう噂が流れていた。
    でも、誰に聞いても「なるかもしれないけど時期はわからない」と。
    そして、7月からアナトミカルのエキスパンダーが保険適用になった。

    主治医に相談したら、「今、病院も保険診療について申請中だから手術には間に合わないかも」という答え。
    それから日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
    http://jopbs.umin.jp/
    のサイトをチェックしてたりしたら、わたしが手術する病院は7月の半ば頃からエキスパンダーの挿入は保険診療でできることになったことがわかった。
    なんとラッキーな。
    とはいえ、アナトミカルインプラントはまだ保険適用になっていないので、入れ替えの手術は保険でできないかもしれない。
    そして、それは将来的には保険適用になるとしても、近いうちかもしれないし、ずっと先かもしれない。
    これも誰に聞いても時期はまったくわからないという。

    エキスパンダーを入れて、保険適用まで待つという手もある、というドクターのブログを読んだ。
    もし、わたしが再建をするなら一期(全摘手術と同時にエキスパンダーを挿入する方法)しか考えられない。
    なぜなら、二期だと手術が1回増えるわけだし、めんどうだし痛そうだしもういいやーってなりそうだから。
    だから、とりあえずエキスパンダー入れちゃえ!って感じで勢いで再建を決めた。
    この時点で保険適用になってなかったら再建してなかったかも。

    でも、やっぱり自費でもやろうかな、とはちょっとだけ思ってた。
    わたしは粗忽者なので、胸になにも詰めないででかけてしまったり、詰めたものを落としてしまったりしそうなので、それが不安だし、めんどうだったの。
    あと、そこそこボリュームがあるので、それこそバランスがとれなくなるんじゃないかっていう心配もあった。

    じつのところ、保険適用になったことで、あまり悩まず再建を決めたのだった。
    それまでに、いろいろ再建について調べてはいたので、不安はなかった。
    しかし、しっかり調べるくせに決めるときは、結構、感みたいなもんで決めちゃうことが多いなー。
    あ、でも正しい知識があると感も働きやすくなると思います。


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  • 乳房再建にいたるまで<1>
  • 化学療法のことや手術のことも書き終わっていないけど、とりあえず再建のことを書き終えてしまおう。

    2012年12月に確定診断を受けたとき、バコラ生検で「小葉がん」ということはわかっていたので、「全摘の可能性が高い」と言われていた。
    そのあと、手術を行う病院の初診のドクターにも「全摘の可能性が高い」と。
    執刀医にも言われていたし、まあ最初から全摘の覚悟はできていた。
    そのあと、自分で調べてもわたしの場合は(広がりが大きかったし)、全摘がいちばんいいんだろうと思った。

    全摘となると再建はどうするかを考える。
    当時はエキスパンダーもアナトミカルシリコンインプラントも保険適用になっていなかった。
    自費だと80万円近くかかることになる。
    わたしは術前化学療法を選択したので、半年間考える猶予はある。

    ただ、その頃は80万ものお金をかけて再建をしたいだろうか、と考えた。
    片方の胸がまったくなくなってしまうっていうのもまだ想像できなかったけど、裸で歩くわけじゃないんだから、再建しなくてもいっかーくらいに思ってた。
    80万あったら何回旅行に行けるだろうか、と考えた。
    わたしは贅沢な旅行はしないので、ずいぶん行けるよなあ…80まんえん…。

    でも、どこかで再建の道も捨てきれないでいて、再建に関する本も読んだ。
    結構、最初のころに読んだ気がする。
    確定診断を受けてすぐくらい。

    化学療法中は再建を受けた人の話を聞いたり、再建セミナーに出かけた。
    今、再建を終えて不満があるわけじゃないけど、もうちょっとたくさんの人の話を聞いたり、ミーティングに出かければよかったとは思う。
    その頃、セミナーとかミーティングがいろいろあることをよく知らなかった。
    今でこそ、ブログやミーティングで知り合った人から情報をもらうけど、インターネットでそういう催しをピンポイントで探すのって意外とムツカしいかも。
    最近はちょっとコツがわかってきたので探せるようになったけど。

    わたしが聞いた再建経験者は
    •もとどおりじゃないけど満足してる→1人
    •もとどおりじゃなくて、なんとなく不満→2人
    っていう感じだったから、もとどおりにはならない、っていうのは理解した。
    そりゃ、人工物入れるんだからもとどおりにはならないよね。

    傷が開いてエキスパンダーが見えちゃってたいへんだった話とか(喫煙が原因かもって言ってた)、思った再建方法ができなかった話とか、放射線を行ってもインプラントで再建した話とかが聞けた。
    少ない確率だとしても、リスクはあるんだっていうことも理解した。

    自家組織による再建は、たぶんわたしの場合、ボリューム的におなかから組織をとってこなくてはいけなさそうなので、痛そうだし、術後も回復に時間がかかりそうなので最初から考えていなかった。

    そうだ。
    あとは確定診断を受けた日にクリニックの待合室にあった『いのちの乳房』というアラーキーが撮影した乳房再建を行った人をモデルにした写真集。
    この写真集には、きれいに再建した人もいるけど、乳輪乳頭がない人、おなかに一文字に傷がある人、いろんな人がモデルになっていた。
    最初はショックを受けた。
    「再建したって、大きな傷はあるし、もとどおりにならないんだ」って思った。
    でも、モデルさんたちはみんなステキな笑顔で写っている。
    すごく不思議だった。
    そのときは、確定診断が下される直前だったし、乳がんのこともよくわからなかったので、もし自分が乳がんだとして、手術をして、こんな笑顔になれるんだろうか? って思ったのをすごく覚えている。

    この写真集を見たことも、再建を考えるひとつのきっかけになったかもしれない。


    長くなりそうなのでつづく。


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  • 2014/06/14 乳房再建手術~抜糸まで
  • 胸に貼っているガーセの枚数が減ってちょっと身軽になった火曜日。
    いったん、家に帰って家から歩いていける劇場までお芝居を観に。
    辛いものを食べたり、お風呂で半身浴したりしてからだを暖めないようにとのことだったので(出血しやすくなるので)、汗をかかないようゆっくりゆっくり歩いて行く。

    水曜日は家でだらだらして、木•金と仕事に行って(上司のいじめ?でストレス溜まる)、特に問題なく過ごす。
    職場の人には休むと言っただけで、誰にもオペのことは言っていない。
    まあ、ばれるでもなく。
    朝の満員電車がこわいけど、始発の地下鉄なので、並んでいれば必ず座れるので、ムリにぎゅうぎゅうの電車に乗ることはない。
    昔は夜遊びしてばかりいたから、ちょっとでも寝ていたくて朝はギリギリに出ていたので、並んで座ることなんてなかったけど、かわればかわるもんだ。
    早起きなんて絶対できないと思ってたけど、できるね。

    土曜日の午前中、クリニックに向かう電車が混んでいた。
    傷にぶつかられたりしたらイヤだなーと思ってたけど、座ることができてラッキー。
    しばらく乗ったところで、ちょっと離れたところにカートを持ってつらそうに立っているおばあさんが目に入ってしまった。
    席をかわってあげたいのはやまやまなんだけど、ちょっとこの混み具合は傷が押されそうでこわい。
    ずいぶん前に「自分の母親くらいの人が立ってたら席を変わらずにいられない。」って言ってた人がいて、それを思い出したら、えーい、ままよ、あと一駅だし、と思って席を譲った。
    自分の母親よりは年配の人だったからなおさらそう思った。
    幸い、押されることもなく駅に着いたのでよかった。

    抜糸は、これも全然痛くなかった。
    ちょきちょきってはさみで黒い糸を切って、ささっと10カ所くらい抜いて終わり。
    糸がめり込んでるように見えたので、痛いんじゃないかと思ったけど全然。
    これって、まだ感覚がないってことなんだろうな。
    っていうか、ずっと皮膚の感覚ないままなのかな。

    まだ浮腫んでいて、内出血が黄色くなっているところもあるけど、お風呂でゆっくりあたためればだんだん浮腫みも内出血もひいてくるとのこと。
    エキスパンダー挿入中は、胸に蕁麻疹のような赤いポツポツがたくさんできて、場所が場所だけにビビったけど、皮膚を伸ばしているときには起こりやすいんだとか。
    これはヒルドイドで治った。

    ドクターの診察は、特になんということもなく。
    上部が多少凹んでいるのは、シリコンの場所によるのでしょうがないらしい。
    エキスパンダーのときはもっと凹んでいたけど、なにやらどこかを剥がしてなるべく凹まないようにしてくれたとのこと。
    「凹んでるところは脂肪注入っていう方法もありますから。脂肪たくさんありそうだからね。」
    せ、先生、また余計なひとことが…。
    まあ、ほんとなので腹もたたないけど。
    次までに脂肪減らしてやる!

    短くテープを切って、傷口に重ねながら貼っていく。
    これをしていると傷がきれいになるんだって。
    全摘オペのあとは、1か月くらいテープを貼ってたと思うんだけど、今度は半年貼り続ける。
    テープにかぶれないだろか。

    お風呂も解禁、お酒も解禁(聞いてないけど)、次の診察は1か月後。
    あとはもう普通の生活に戻ってよさそう。
    1週間、リハビリしてなかったので五十肩が悪化したかもなー。

    手術を終えて1週間の感想は、ほんとに手術したんだっけーって感じ。
    幸い感染症やひどい出血もなかったので、回復は早かったと思う。
    エキスパンダーのときのパンパンに張っている違和感や、エキスパンダーのふちがあたっている痛みは消失。
    痛みや違和感がないってステキ。
    触りごごちもふわふわしている。

    脇の背中側が全摘オペ後からあって、それがまだなおらなくて感覚が戻ってきて痛いのと、脇側のシリコンのふちあたりがまだ少し痛いけど、それも少しずつ治るはず。

    今、エキスパンダー挿入中のみなさん、違和感や痛みはなくなるのでご安心を!



    <今日の治療費>
    再診料 72点、処置料 45点 計10円(自費分?)
    10円て何?
    ガーゼとかは処置料に含まれるはずだから、なんだろうなあ。
    テープ代?


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