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  • 2012/12/10クリニック診察3回め(確定診断-2 まっすぐ立てたわけ)。
  • 確定診断時のことは不思議とよく覚えてる。
    直後よりもあとあと思い出すことが多かった。

    名前を呼ばれて診察室に入るやいなや、椅子に座る前に先生から
    「悪いものがみつかりました。乳がんです」と告げられた。
    この場面、しばらくのあいだ、朝起きて一拍おいてから必ず目に浮かぶ光景になった。
    「残念ですが…」という枕詞がなくてよかった。
    なぜか「残念」と言われるのがすごくイヤだと思ってた。

    覚悟してたので、「あー、そうですか」とか、なんか間抜けな返事をした気がする。
    まあでもいくら覚悟はしてたとはいえ、結構衝撃的で「がーん」ってテレビドラマのような音が鳴り響いた感じだった。

    診察室の椅子に座ったら、先生は私の目を見て
    「今は乳がんは治る病気ですから、全部お話ししますね。ちゃんと治療すれば今までと同じ生活が送れますから、自暴自棄になって治療しないとか言わないで、きちんと治療しましょう。」
    と言って、紙にメモしながら説明が始まった。
    (わたし、自暴自棄になりそうな雰囲気を出してたんだろか…)

    Dr「乳がんには種類があります。浸潤性乳管がん、これが約9割。」
    (うんうん、で、硬がんとかホルモン陽性とかHer2+とか、いろいろ種類があるんだよね。)
    Dr「もうひとつは浸潤性小葉がん、これは1割いるかいないか。◯◯さんは小葉がんの方でした。」
    (えーっ。なに、そのレアケース…。そんなの調べたなかでひっかかってこなかったよー。)
    とそこでなんかずっこけた。
    「それってリスクは高くなるんですか?」と聞くのが精一杯だった。
    Dr「それはないです。」
    小葉がんだからといって、リスクが大きくあがる、ということではないと理解。

    このときは、まだホルモン感受性もHer2発現の結果も出ていなかったので、いろいろなパターンの説明を受ける。

    浸潤性小葉がん
    (PDFデータです)の特性として、広がりが大きいため全摘手術になるであろうこと、抗がん剤治療が必要であることも告げられた。

    Dr「抗がん剤、イヤな言葉だよね。でも、命を守るため、がんばって受けて欲しい。80歳の人で同じ治療をしてる人もいるから。」

    不思議と抗がん剤を拒否する気持ちは生まれてこなかった。
    ただ、仕事が続けられない→ひとり暮らしはできなくなる→実家に帰らなければ治療が続けられないかも…という考えが頭のなかでぐるぐるしていた。
    そんな気持ちを見越してか
    Dr「今、抗がん剤といっても副作用はずいぶん軽くなっています。抗がん剤治療を受けながら仕事に行っている人もたくさんいます。だから、仕事は絶対に辞めないで、できるだけ普段とかわらない生活を続けていきましょう。」
    このときは、まさかそんなことできないよねーと思ってた。
    私の抗がん剤に対するイメージといえば、髪の毛が抜けて、げーげー吐いて、どんどん痩せて、起き上がれなくなって…。
    抗がん剤しながら仕事なんて、先生気休め言ってるよねって、マジで思ってた。

    Dr「がんって言われると、その日から普通と違う人になっちゃったって思う人が多いけど、そんなことはなくて、僕と◯◯さんとは何もかわらない同じ人間です。半年間、抗がん剤はつらいときもあると思うけど、半年たったらもとの自分に戻れてますから。今はそんなこと信じられないかもしれないけど、半年たったら僕の言ったことがほんとだって思うから。」
    あー、全部お見通しですね、先生。

    でも、このとき、先生にこんなふうに言ってもらえたから仕事もがんばれたし、なるべく普段の生活をしようと思ったんだ。
    まっすぐ立ってむかっていこうと思えたんだ。
    私はこの先生に最初の診断を受けて、先生に告知をされてほんとによかったと思う。
    人生に if はないけど、もしほかの病院に行っていたとしても、同じように真摯に向き合ってくれる先生と出会っていたかもしれない。
    でも、やっぱり私のスタートは間違ってなかったんだってほんとに半年たって思った。
    そして、このスタートはその後のいろんな出会いにもつながっていく。

    抗がん剤は、これから検査に行く病院で受けてもいいし、クリニックに戻ってきても好きな方でいいよ、とのことだった。
    帰り際、「どうぞこれからよろしくお願いします」と頭を下げたら、先生も立ち上がって挨拶してくれた。
    クリニックに戻ってきますとも!

    先生は、ずっと目を見て話してくれた。
    ちょっとマジックにかかったのかもしれない。

    (会話を正確に再現はできなかったけど、こんな感じ)

    <本日の治療費>
    再診料、診療情報提供書、病理診断(結果が悪性だったため追加の病理診断料) 2,114点 6,340円
    マンモグラフィ、フィルム料(紹介先病院へ持参するため) 1,250円

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  • 2012/12/10 クリニック診察3回め(確定診断-1)。
  • ブログを書くために去年のことを振り返って思い出しながら書いている。
    1年たって、気持ちを整理するのにはとてもいいと思うけど、あの頃の心細い気持ちもいっしょによみがえってきた。
    今日もどこかで検査待ちだったり、がんの告知を受けたりして、心細く、つらい思いをしている人がいるかと思うと胸が痛む。
    大丈夫、ひとりじゃないから大丈夫、と言ってあげたい。
    私がいろんな人と出会って、そう思えたように。


    12月10日、生検の結果を聞きに行く日。
    職場の忘年会を適当な理由をつけて断った。
    仕事の話はまたいずれ。

    この日は冷たい雨が降っていたと思うけど、夕方には気持ちよく晴れて、もしかしたら大丈夫なんじゃないか、とか思ってみる。
    待ち合わせした友人とクリニックへ。
    友人にはロビーで待っててもらう。
    それだけでもずいぶん不安な気持ちがやわらいだ。

    私の前に診察室に入っていったのは年配の人。
    診察室から笑い声が聞こえる。
    「先生、じゃあまた元気で来ます!」と言って満面の笑顔で診察室を出てきて、私に笑顔で会釈してくれた。
    このとき、待合いに置いてあった「いのちの乳房-乳がんによる「乳房再建手術」にのぞんだ19人 写真=荒木経惟」をぺらぺらめくって見ていた。

    さきほどの人や写真集の笑顔が不思議だった。
    がんになって、胸を失くしてしまっても私は笑顔でいられるんだろうか?
    私はもう、笑うことなんてないんじゃないだろうか?

    生検の結果。

    ・右浸潤性小葉がん
    ・2センチ程度のリンパ節の腫れあり
    ・初期ではない。たぶん2期か3期

    レセプターについては結果待ち。

    乳がんという病気について、手術、抗がん剤、分子標的薬、ホルモン剤についてひととおり説明をしてもらう。

    意外と冷静だった。
    自分でいろいろ調べていたこともあり、先生の説明はよくわかった。
    でも、どこかひとごとのような、先生の声が頭の上を通り過ぎていくような、取材をしているような…とてもとても不思議な時間が流れていった。
    涙は出なかったし、取り乱すこともなかった。

    ただひとつ、「浸潤性小葉がん」というキーワードは私の頭のなかにはまったくなかったのでおどろいた。
    日本では乳がんの症例うちの5〜10%程度の発現率と聞いて、なんだかそこで、ずるっとずっこけた感じだったなあ。
    「小葉がんだということでリスクはありますか?」という質問しかできなかった気がする。

    診療情報提供書とフィルムを受け取って、次は紹介先の病院に行くことになる。

    二駅分歩いて友人とご飯を食べて、ちょっとだけお酒を飲んで、さらに家まで歩いて帰った。
    ひとりじゃなくてよかった。
    友人も余計なことは聞かず、私の話を聞いてくれたことがありがたかった。

    この日は先生の言葉をぼんやり受けとめていただけだった。
    でも、不思議と会話の内容は覚えてる。
    今考えると、最初の診断時にこのクリニックにかかって、この先生に結果を聞いたことが、ほんとによかったと思う。
    その後の治療への姿勢にもかかわってくる言葉をたくさんもらった。

    長くなるので、その話は明日につづく。


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  • 審判が出るまでの過ごし方3(ライブに行く)
  • 引っ越しで去年の手帳をどこかにやってしまったので、確かではないんだけど、検査の結果が出るまでにもライブやお芝居に行ってた、ような気がする。
    なんか誰にも会いたくなくて、でも、落ち着いてられなくて、ひとりでこっそり当日チケット買って行ってた。

    今日みたいな感じで寒くて雨が降ってた夕方、この世の終わりみたいな気分でとぼとぼ中野サンプラザに向かったのを覚えてる。
    theピーズのライブ。
    何日かと思って調べたら、11月11日。
    って、あれ? まだ病院にも行ってない時期だよ。
    病院にも行ってないのに、この世の終わり(この世が終わるんじゃないけどね)みたいな気分になってたとは、私も気が早い。

    今思えば不思議だけど、病院に行く前からなぜか確信していた。
    勘が当たったってことなんだろうけども。
    これで病院に行ってなんでもなかったら笑い話だったなあ。

    ライブハウスの方が楽しいけど、このときはホールでよかった。
    2階の椅子に座ってじっくり聴いた。

    「グライダー」が沁みた。

    ♬10年前も10年先も おんなじ青の空をいくよ



    (この曲やったんだっけ…すでに記憶が曖昧)

    グライダー、降りるんじゃなくて、すうっと気持ちよく青い空にのぼって行けたらいい。

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  • ピンクリボンに思う。
  • 昨日からピンクリボン月間。
    日本中のランドマークがピンク色に染まる。

    去年のピンクリボン週間は人ごとだった。
    10月に日比谷公園でクワイアのステージがあって、その打ち上げに向かう道でピンク色の東京タワーを「かわいいね」ってながめたことを思い出した。

    ある日、検診で結果は要再検査だったっていう人がいたので、すぐに乳腺外科のある病院に行くように勧めた。
    「たぶん誤診だと思うから行かない」
    いやいやなにゆうてんの、あなた。
    自信満々に誤診ってなに?
    ずいぶん説得したけど行く気はないみたい。

    みんな、自分だけはがんになんかならないと思ってる。
    私は結構ビビリなので、わりと検査結果には神経質だった。
    病院で勤務していたこともあるので、普通の人より医療の知識もあったから、変だと思ったら病院には行ってた。
    でも、このところ4年も検診に行ってなかったんだよねー。
    仕事の事情もあったけど、結局は自分がちゃんと管理してなかっただけなんだ。
    今さら後悔してもなにも変わらないので、検診に行かなかったことはしょうがないと思ってる。

    そのぶん、せっかく検診でひっかかった人には検査に行って欲しい。
    検診で異常があっても、がんであるとは限らない。
    でも、がんかもしれない。
    それは検査しないとわからない。
    なんでもなければラッキーじゃないの。
    良性の病変があれば、経過観察になる。
    そうすれば悪性になった場合見つけやすくなる。

    検診を疑問視する人もいるけど、でもやっぱり早期発見、早期治療がいいと思うよ。
    遅ければ遅いほど、時間もお金もかかる。
    からだの負担も精神的ダメージも大きい。
    経験者が言うんだから、そこは間違いない。
    迷ってる人は、ぜひ検診に。
    再検査の指示が出たら乳腺外科にGO!
    何度も言うけど、なんでもなければそれはラッキー。
    なんでもないことの方が多いっていうし。


    ランドマークがピンク色になるのはかわいくておおいに賛成だけど、神社仏閣をピンク色にするのはあかんと思う。
    神様、びっくりしはるでー。


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  • 審判が出るまでの過ごし方2(リスクファクターとわたし)。
  • 結果が出るまでに2週間もあるので、毎日検索し放題。
    乳がんのリスクファクター、いろいろあてはまりますなあ。
    出産経験がない、喫煙、過度な飲酒、ストレス…。
    お酒もだったのか。
    これを見たとき、あー、これだけあてはまってたら、もうこりゃしょうがないかと思った。

    喫煙に関してはときどき吸うくらいだったけど、紫煙がゆらめく、というかもくもくしてたところによくいたねえ。
    お酒はそんなに強くないけど、20代からバカみたいに飲んでたからねえ。
    飲み仲間はたいていミュージシャンかそのまわりの人だったから、バカみたいに飲んだよね。
    毎晩毎晩。
    深夜まで飲んで、次の朝起きて仕事に行って、また帰りに友だちのお店に行って飲んで。
    街を歩いてたら、誰かに会ったから毎日誰かと飲んで退屈しなかった。
    さすがにここ数年は、そんな飲み方はしなくなったけど。

    編集の仕事はいつも締め切りに追われてた。
    残業して時間に追われて神経擦り減らして。
    好きな仕事だったから、ストレスは半分くらいだったと思うけど、おかしな経営者とか上司に悩まされることは多かった。
    急に誰かがうめきだしたと思ったら、般若心経を半日唱え続ける社長がいる会社とか(結構有名な会社)。
    それを語ると、おもしろいけどとっても長くなるので書くのはやめよう。

    まだ結果も出てないのに、まあ、しょうがないか、という気持ちになってた気がする。
    いや、そう思ったのはもうちょっと先かなあ。

    そういえば、このころから乳製品とるのをやめたんだった。
    牛乳がぶがぶ飲んでたし、チーズもヨーグルトも毎日食べてた。
    乳製品が原因だと信じてたわけじゃないけど、確かに食べ過ぎな気がして、とりあえずやめてみた。
    (乳製品が乳がんの原因だというエビデンスはありません。)
    おかげで体重が減った。


    結果が出る1週間くらい前に古いつきあいの友人(20代からの飲み仲間)に、「実はこれこれこうで、もしかしたらやばいかもしれない」と電話で話した。
    そしたら、検査結果をいっしょに聞きに行ってくれるという。
    ありがたい。
    ありがたく好意に甘えて、当日の約束をした。


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